
ここにあるテニス愛好家の悩みがあります
「フォアハンドが、どうしても肩が入らず手打ちになってしまう。いいボールを打つにはどうしたらよいのか」
まずはいいボールの定義から。競技スポーツとしてテニスを楽しまれている方は
- 速度のあるボール
- 相手コート深く入るボール
- トップスピンが効いて高く弾むボール
- アンダースピンが効いて低く滑っていくボール
- 相手前衛の足もとに落ちるボール
- サイドラインを切る様なアングルのついたボール
- 打っていてリズムを感じる、気持ちの良いボール
- 体に無理のない疲れないボール
取引先との親睦を深める目的でテニス大会があったとして、受注者側がお客様に打つ良いボールという定義もあるかもしれません。例えば
- 絶妙なタイミングと高さに上げる相手にとってはまたとない絶好のチャンスボール
これを見事なスマッシュで決まればチャンスボールを上げた方も上げられた方も気持のよいものです。もしせっかく上がったチャンスボールを自コートに打ち込むようなミスをしてしまったら・・・・みんなで大笑いしましょう。実はサラリーマン時代に一度このようなセッティングでテニスをしたことがありまして、会社対抗のような形でダブルスゲームを楽しんだのですが、向こうの会社はついこの間までテニスばかりやってましたと言わんばかりの若者を投入してきます。試合は接戦を繰り返し(向こうの演出?)あるとき絶妙なタイミングで”ど”チャンスボールがあがったその時・・・私はしっかりとスマッシュを決めることができたのです。その時はいわゆるお客様という立場で参加したのですが、テニス的にはとても楽しかったことを覚えています。しかも都内の某ホテルのインドアコートですから、普段足を踏み入れることのないところで舞い上がっていたのもありますが。テニスも終盤になる頃に急に体調が思わしくなくなり途中リタイア、アフターテニスの2次会=飲み会にも参加できず家に直行したという落ちがつくのですが。。。。
話が横道に逸れてしまいました。良いボールと一言に言っても状況や目的、シチュエーションによって様々です。どういった”良いボール”を打つのかそのイメージがはっきりさせて始めて打てるものだと思います。さてイメージが決まったところでいかにしてイメージ通り打つか打てるかに移っていくのですが。。。そのための具体的な方法はフットワーク塾のDVDやオンコートレッスンで紹介していますので、そちらに譲るとして、今回は「肩を入れる」について少し書いていきます。
肩を入れるとは腰を入れること?
テニススクールやテニス教材でよく聞かれるフレーズにテークバックの時に肩を入れてから打つというのがあると思います。右ききのフォアハンドならば左肩があごの下になるように、バックハンドなら右肩がといった具合に。ではまずはじめに椅子に座ったままこの状態を作ってみてください。あごの下に肩を入れるのは難しいことに気がつくと思います。むきになって肩を入れようとすると顔の方が肩に近づいていたりします。これは腰椎を回転軸とする上体の回転はわずかしかないということによるのです。では両足をそろえてまっすぐに立った状態から同じことをやって見てください。これも椅子に座ったときと変わらないはずです。次に両足を軽く横に開き膝を軽く曲げほんの少し腰を落としてください。両足の向きは内またよりもガニ股のほうが良いです。この体勢で肩を入れる動作を行ってみてください。今度は股関節が動きますから、骨盤から上体が伴ってよく回ってくるはずです。そして楽に肩を入れることが出来るようになります。同じ肩を入れるという”形”を実現しようとするのですが、そこに至るプロセスである体の使い方、動作は全く異なるものであることが分かると思います。肩を入れるという指導をすることは確かに多いのですが、それは上体のひねりの度合いの目安であって、そこには動作の具体的な説明が抜けてしまっているのです。さて膝を曲げて骨盤から回転を伴っての肩を入れた状態からボールを打つことができれば、手打ちにもなることなく実に簡単にボールを打ち返すことができるようになるのです。楽にボールが打てることで、球種のバリエーションも増えますしそして怪我の予防にもつながります。正しいフォーム=身体動作の理にかなったフォームで打つことは見ていて美しいですし、その結果良いボールも打てるようになるものです。
文中の例に挙げた接待親睦テニス大会の対戦相手の若者はゲーム中に追い込まれた風を装いながらイメージ通りの的確なチャンスボールを上げられたことは、テニスの技術もさることながら演技力も相当なものだったと今になってみれば思うものです。あれから10年以上たったのですが、その彼も会社で重要なポストについているころでしょうか。そして今も自分が楽しいと思うテニスを続けられているでしょうか。それを確かめる術はありませんが。
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