
スマッシュ上達のコツとして動体視力を鍛えれば良いと提案している記事を個人のBLOGで見かけました。なるほどなと思うと同時に、それで十分なの?と疑問を抱きました。
今回は、動体視力とは一体どういったメカニズムか考えてみます。まずは3次元空間の認識方法について、物体の遠近感を認識するのには次の方法があると言われています。
これをテニスに当てはめて考えた場合、ボールが相手コートにあるときは焦点調節によってその距離を大体把握して、ボールが自分に近い時には、これが自分に向かってきているのかそれとも別の方向に向かおうとしているのかは両眼視差によって確認し、その距離については両眼輻輳によって認識していると考えられます。しかしプレー中のボールの動きは大変速いため、ボールの距離を正確にかつ瞬時に捉えるのは大変難しいことです。動体視力を鍛えればスマッシュが上手になるいう意見に対しては、どんなに鍛えたとしても、鍛えられたとしても真正面めがけてくるボールの距離感を数センチの誤差も無く認識するのは至難だと思われます。ボールの距離感は視覚によってのみ捕らえているのではなく相手の打ったボールの速度を相手のスイングスピードや過去の経験から、おそらくこのくらいの到達時間だろうと予測しているのでは無いだろうか。予想した速度に対して実際の速度が遅い時に、振り急いでしまったり、反対に想像以上に速くボールが手元にきてあわててしまった経験は誰しもあることでしょう。実際にトッププロの試合でも明らかなチャンスボールをネットミスするケースがあるが、これも予想していたボール速度から実際が大きく異なったために、距離感を見誤った結果だとも考えられます。またナイターでもボールが意外と速く感じたり、スマッシュやサーブの距離感が昼間と全く違って感じることがあることでしょう。これは夜間ボールの見え方が昼間と違うために生じます。人の目には明るい時に活躍する視神経と、暗い時の神経が異なるとも言われています。一般のプレーヤーが起こすボレーミスの多くはボールの遠近を正確に捉えられずに、ラケットを振り急いでいるからとも言える。このようなミスを最小限にするには、ラケットを振らずに足であわせて行くこと。テニスの基本中の基本として耳にたこが出来るくらい聞いたことがあると思います。実は人間のメカニズム上の欠点をカバーするために基本というのは有るんだということに気付かされます。
たまには基本を振り返ってみるのも、テニス上達のヒントを見つけるきっかけになるかもしれません。
今回は、動体視力とは一体どういったメカニズムか考えてみます。まずは3次元空間の認識方法について、物体の遠近感を認識するのには次の方法があると言われています。
遠近感の認識
- 両眼輻輳(ふくそう)
近くの物を見るほど目が内側に寄る(輻輳角が大きくなる)。眼球の筋肉の動きから遠近を知覚するもの。遠距離の物体では遠近感を知覚できず、近距離の認識に限られる。 - 焦点調節
物体の焦点を調節する際、眼球の水晶体の厚みを調節しているが、この調節筋肉の動きによって遠近感を知覚する。遠距離でも近くできる。但しもともと視力が悪い場合は、うまく認識できない。 - 運動視差 両眼視差
物体が動くことによる両目に映る像の速度(速さと向き)の違いを知覚することで動いている物体が自分に向かってきているのか、それとも目の前を通り過ぎようとしているのかがわかる - 物体そのものの大きさで判断
記憶している物体の大きさを頼りに、見えている物体の大きさからその距離を推測する
これをテニスに当てはめて考えた場合、ボールが相手コートにあるときは焦点調節によってその距離を大体把握して、ボールが自分に近い時には、これが自分に向かってきているのかそれとも別の方向に向かおうとしているのかは両眼視差によって確認し、その距離については両眼輻輳によって認識していると考えられます。しかしプレー中のボールの動きは大変速いため、ボールの距離を正確にかつ瞬時に捉えるのは大変難しいことです。動体視力を鍛えればスマッシュが上手になるいう意見に対しては、どんなに鍛えたとしても、鍛えられたとしても真正面めがけてくるボールの距離感を数センチの誤差も無く認識するのは至難だと思われます。ボールの距離感は視覚によってのみ捕らえているのではなく相手の打ったボールの速度を相手のスイングスピードや過去の経験から、おそらくこのくらいの到達時間だろうと予測しているのでは無いだろうか。予想した速度に対して実際の速度が遅い時に、振り急いでしまったり、反対に想像以上に速くボールが手元にきてあわててしまった経験は誰しもあることでしょう。実際にトッププロの試合でも明らかなチャンスボールをネットミスするケースがあるが、これも予想していたボール速度から実際が大きく異なったために、距離感を見誤った結果だとも考えられます。またナイターでもボールが意外と速く感じたり、スマッシュやサーブの距離感が昼間と全く違って感じることがあることでしょう。これは夜間ボールの見え方が昼間と違うために生じます。人の目には明るい時に活躍する視神経と、暗い時の神経が異なるとも言われています。一般のプレーヤーが起こすボレーミスの多くはボールの遠近を正確に捉えられずに、ラケットを振り急いでいるからとも言える。このようなミスを最小限にするには、ラケットを振らずに足であわせて行くこと。テニスの基本中の基本として耳にたこが出来るくらい聞いたことがあると思います。実は人間のメカニズム上の欠点をカバーするために基本というのは有るんだということに気付かされます。
サーブ、スマッシュの上達は
サーブのトスの位置を頭の真上に上げてしまいサーブミスをしてしまうことがあります。これまで考察してきたように視線上にあるボールの遠近感を認識するのは大変難しいものです。ここで基本を思い出してください。サーブのトスはベースラインから30cmから1mくらい中に上げるということを。実際には打点が前になることからラケットをスムースに出しにくいと感じたり、フットフォルトの恐れてベースラインから内側にトスを上げるのがためらわれがちになります。視覚の観点から考えると、ボールを斜めに見上げることは距離感(ボールの高さ)をより正確に捉える方法ともいえるのです。同様にスマッシュについてもボールを待ち構えるにあたって、ボールの落下点がプレイヤーの額の位置に入ってしまうことがあります。野球においてフライを捕るときにはこれで間違えないのですが、テニスにおいてはこれでは、距離感をつかむことが難しく、スマッシュで正確なヒッティングを困難とすることでしょう。これもボールを斜めに見上げるような位置にすばやく入ることでスマッシュを容易とすることが出来ます。スマッシュの基本で斜め上方に突き出した左手でボールを指差して構えるというのがあると思います。この教えこそまさにボールを斜めにに見上げて、距離感を正しいものとしてスマッシュを行う方法を説明していたのです。また打点を前にすることでスイングもバイオメカニクス的に考えてもより自然な動きとなり、スムースなスイングから力強いボールを打つことが可能となるのです。たまには基本を振り返ってみるのも、テニス上達のヒントを見つけるきっかけになるかもしれません。
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