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 08年で全豪オープンテニス大会のコートの色が緑から青へと変化し、気がついた方には新鮮だったことだと思います。4大大会のシーズン最終戦の全米テニス大会のコートと同じ青系統だったため、一般テニス愛好家の中には意外にも気がつかない方も居たようです。
 この青の配色についてはボールが見にくいとか、目が疲れるなどマイナスの評価も聞かれます。テレビを通しての画像では、撮影時のホワイトバランスの設定や、視聴機側の色・明るさ設定ではどのようにも変わってしまいますので、一概にも言えないところです。
 今回は色彩工学の観点から配色による違いを検証してみます。

色の三属性

 色を決める属性には、色相、彩度、明度、の3つがあるとされています。この中で赤とか青とかの”色”を決めているのが色相となります。虹を見てもわかるように色というのは赤から紫へと連続的に変化し並べることができます。これを円形に並べたものを色相環と呼んでいます。詳しくはWikiを参照のこと
この色相環の上でボールの色と、コートの色である”緑”と”青”の関係を見てみると、ボールの黄色に対して緑は近い関係にあり、やや遠い所に青があります。この色相環上で正反対に位置する色同士は補色と呼ばれお互いを引き立て合う色とされています。ボールの黄色に対してコートが青の場合、引き立て合う配色ということが言えるのです。
 では実際に全豪オープン大会のコート配色を取って見てみましょう。


 
左は04年のオーストラリアオープンテニスを実際に見に行った時の写真から色を抽出したものです。一方右の色は全豪オープンのオフィシャルサイトのPhotoから昼間のコートの写真から色を抽出したものです。そして中央にボールに相当する黄色を置いてみました。
 皆さんはどう見えましたでしょうか?やや右側の方が識別しやすいといった感じでしょうか。
 色を決める要素の色相以外で彩度がありますが、上の図のようにボールのように彩度の高いものと、すこしくすんだ色のコートのように彩度が低いものとで彩度の差によって視認性を確保していることが分かります。

 卓球というスポーツでもボールが白からオレンジへと、テーブルが緑から青へと変わったように、テニスの色使いのスタンダードも変わっていくのでしょうか。昔のテニスボールは白だったと聞いています。すでに黄色がスタンダードとなっていることから、コートもそうなるのかもしれませんね。とはいえフレンチオープンの赤とウィンブルドンの緑は変えようがありませんが。


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