九十九里から、テニス上達必達法を発信中。テニスの基本は足もとから、フットワークを見直せばボディーワークも同時に改善。素晴らしく上達するレッスンを体験してみませんか。

ガットのテンションが低いとガット本来のパワーが生かされてボールはより遠くに飛ばせるという話が広く一般に信じられているが、これは全くのウソである。ガットにパワーがあるという言い方自体、まるでガットそのものが仕事を発生するエネルギーをもっているかのようで、これは運動力学的にまったくもってありえない話である。あるとすれば、ガットがボールを弾き返すときにいかにエネルギーロスを生じないか、プレイヤーの力を上手くボールに伝達できるか、その2点のみだと私は考える。ためしに同じモデルのラケットに1本は40ポンド、もう一本は50ポンドでガットを張り、同じようなスイングでボールを打ってみたところ、ボールの飛ぶ距離には顕著な差は現れなかった。このことはアメリカの権威あるTennis AboutのページでもUnited States Racquet Stringers Associationのレポートを引用して、低いテンションがボールの飛びにもたらす影響はほんの僅かだと説明している。またローテンションがボールを遠くに飛ばせると感じるのは、ボールがガットの上に乗っている時間が長くかつ、ラケットが上向きのスイングをしているためとも説明しています。確かにローテンションで張ったラケットでは、ボールがガットに乗っている時間が長いことを体感でき、またスピン量もハイテンションのラケットよりもより多く掛かることが確認できる。一方、プレイヤーのスイングタイプによっては、ローテンションによるボールのガット上の接触時間が長いほうが上手くエネルギーを伝達できるケースがあるのも事実である。このためローテンションほどボールの飛びが良いという話は、特定のタイプのプレイヤーには当てはまる話だろう。
テンションが高いほうがボールのコントロール性が良いという話もある。これは、ボールがガット面とコンタクトした瞬間からリリースするまでの時間が短いほど、ラケット面からボールへ伝える力のベクトルのブレが小さくなり、結果としてコントロールが良くなると考えられる。またボールと接している時間が短いほど打球感が良いと感じられ一部のプレイヤーにハイテンションが好まれる一因ともなっている。
あるショップで55ポンドで張りのお願いをしたところ、硬すぎるのでテンションを下げたほうが良いと言われたことがある。しかも自分のプレーを見たことも無い一見の店員に言われたのである。でも、上記の原理を理解したうえで自分の求めるプレーと実力を正確に把握できていれば、テンションの最適解を求めるのに迷うことは無いだろう。もっとも、このショップでの指定テンションに対する張り上がりの実力を私は知らなかったので、オーダーとしてはどうでも良かったのかもしれない。出来れば同じショップで同じストリンガーに張り続けてもらうのがベストなのだが、運の悪いことにそのショップが休みのときにガットが切れてしまうことがあるものである。

ガットのテンションを考える上でご参考まで

テニススクールでレッスンの様子を目にするたびに思うのが、コーチの球出しがとても上手だということ。ストロークならば生徒が立っている位置からほとんど動かない距離にそして、ボールの回転やスピードも一定でかつ打ちやすいボールを次々に出していきます。ボーレーにいたっては、ほとんど手を伸ばすだけで届く距離にまことに正確にボールを出していきます。この球出しが少しでも乱れると、きっと生徒からコーチへの評判が悪くなり、ひいてはスクールの評判も落としてしまうと思うと、球出し一つとっても気が抜けません。この正確な球出しは、テニスの上達を妨げになっているのではと最近感じることがあります。
オージーの球出しはいい加減?
オーストラリアでのテニスキャンプに参加した時のこと、最初に驚いたのが球出しのいい加減さでした。コースもばらばら、深いボールの次には浅いボールがきたりと日本のスクールではありえないことでした。でもそのときにすぐに気が付いたのが、実際のテニスのゲームでは同じコース、同じ球種のボールが続くことはまれであり、一球ごとに異なるボールを打ち返すことを強いられるのがテニスであり、日本のスクールでの正確な球出しは何の意味も無いということでした。初中級のうち、フォーム固めのためには止まった位置でのストローク練習は必要ですが、ある程度打てるようになれば、フットワークを柔軟にするためにもランダムな球出しによる練習をしたほうが良いと考えられます。
スクール病とは
もう一度日本のスクールを振り返ってみましょう。スクールではコーチの球出しのボールは上手に返せるようになっても、いざ外の試合に出たり、友人同士でテニスをしたりといった場面でまったく打てないといったことが往々にしてあります。人はこれをスクール病と言います。コーチの出す行儀の良いボールには慣れ親しんでいてそれがどんなに速くても簡単に対応できるのですが、始めて相手をする人がこれまで出会ったことの無いボールを打ってくると手も足も全く出ないということが起こるわけです。またボレーにおいてはレッスンでほとんど動かないで取れる位置への球出しで練習をしているので、足でボールインパクトの位置を合わせることをせずに手で合わせに行ってしまうことが身についてしまうようです。レッスンを見ていると大抵の生徒はボレーで大降りしてラケットにボールを上手く当てられなかったり、当たってもネットにボールを掛けたりしているのをよく見かけます。実戦においてボレーヤーの足元に沈むボールや、スライス回転の掛かったボールに対して対応を難しくしているのもこのスクール病の特徴の一つであります。
テニススクールに通う目的
テニススクールに通う人の目的は人それぞれです。健康増進のため身体を動かすことのきっかけ作り、純粋にテニスが上達したいという目的の人、中にはテニスの知り合いをつくるためや、異性との知り合うきっかけ作りのため等など様々な目的があると思います。そんな中コーチひとり頑張ってみんなを上手くさせようと思って、球出しをより実践的なレベルにしてしまうと、上手くできない生徒からすると非常につまらないレッスンと受け取られてしまうでしょう。テニススクールとは言えあるいみ客商売ですから、お客様には気持ちよくレッスンを受けてもらうのが前提にあります。だからコーチはお客さんに気持ちよく練習してもらうために球出しの配球にもサービスをしてしまうのです。トーナメントクラスやゲームクラス、「ザ体育会」といったより実戦を意識したレッスンを行うところもありますが、スクールのごく一部の時間帯でのみ開催しているといった状況です。供給は需要の裏返しでもありますので、実戦的なレッスンを望む声というのが少ないのでしょう。もっと上手くなりたい、より実践的なレッスンを受けたいと思ってスクールを探しても自分の都合の良い時間帯と曜日に、丁度良いスクールやクラスを見つけるのは本当に難しいものです。

もっと練習したいけど、練習する環境が無いという人は意外と多いのではないでしょうか。
休日のある日新宿から郊外のベットタウンに向かう電車に乗った。平日は通勤のため超満員になる電車もこの日は、客もまばらで空席を探すのも苦労しなかった。電車に揺られること30分で目的の駅に到着、そこからは徒歩で10分程でついたその場所は、真新しいスポーツクラブの陰にひっそりとたたずむ、テニスクラブ。堂々と構えるクラブハウスの中に入れば広々としたロビーが待ち構えているもののそこに人影は全く無い。受付にも人がおらず奥に従業員が居る様子のみ伺える。一昔前は会員制クラブとして立派に運営していたようだが、現在はレンタルコートとスクールのみで成り立っている様子。休日の昼間なのに半分は開きコートとなっている。東京からのアクセスのよいベッドタウンとしての地域ではあるが、テニスに関しては盛り上がりは無いようだ。
会員制テニスクラブにおいて、新規入会者が減少していることが経営を圧迫している原因になっている状況が一部にある。一部のクラブは廃業しマンション用地へと姿を変え、またあるクラブはコートの一部を切り売りし残った面数で細々とテニススクールと面貸しで経営を維持するとことろあり既存のテニスクラブはどんどん減っていく状況はいまも続いている。テニスクラブの存在はそもそも何だったのだろうか。テニスを通じた会員同士のコミュニケーションの場であり、会員の子供達が将来有望な選手となるようなジュニアの育成の場でもあったはずである。また決して安くは無い入会金、会費を払える社会的ステータスを持った人のみ入れる階級社会のサロン的な役割も果たしていた。時代は既にバブルが崩壊し、経済格差が広がった今このような会員制クラブへの期待が減っていったのと同時に、高額な会費を払う経済的な余裕がなくなったことにより会員数の減少に拍車がかかったことであろう。また新規に入会したとしてもそこには古株の会員が幅をきかせているため、新人は古株がやらないときにちょこちょこっとテニスをさせてもらうといった、同じ会費を払っているにもかかわらず肩身の狭い思いを強いられている状況もある。このような状況がテニスクラブの存在を危うくしている一因ではないでしょうか。これから創ろうしているテニスクラブは、今までと全く異なる視点で考える必要がありそうです。一番の優先すべきことは、テニスファンの誰もが楽しめること、これを実現するための器作りをこれから模索していくことになります。
上棟が終わりました。平屋建てでかつ規模が小さいこともあり上棟と防水シート貼りまで一気に進みました。







窓や玄関ドアといった建具も収まっています。クラブハウスの向かって右側がテニスコートになります。
クラブハウスの基礎工事が進んでいます。いわゆるべた基礎です。







基礎からにょきにょき出ているものは給排水の管です。



前日の雨のため水溜りが出来ています。基礎をこれだけ持ち上げていますので津波でも押し寄せない限りは浸水することはなさそうです。

工事途中で発覚しした水はけの悪い地盤という心配はありましたが、適切な地盤改良を行い、ようやくテニスコートの完成に至りました。



テニスコート2面が縦に並ぶ配列です。写真では見えにくいのですが、二つのコートの間にはちゃんとネットがあります。外に面しているネットの下半分には目隠しネットをつけていますので、濃いグリーンになっているように見えます。ボールの視認性の向上と横風の緩和に役立ちます。コート間のネットにもゆくゆくは目隠しネットが必要になるでしょう。ネットポストを立ててネットを張ればすぐに使えます。



別のアングルからの写真。テニスコートの向こう側にクラブハウスが建ちます。クラブハウス側のネットの高さは低く設定してており、観戦する人がテニスコートの中を見やすいように配慮しています。またバーベキュースペースも作る予定なので、テニスをしながらバーベキューも楽しんでもらう上で、コートへのアクセスを良くしてくれることでしょう。

あとはお客さんに使ってもらうのを待つばかりです。当の私もまだ使っていません。。。
アスファルト舗装が出来たら、あとは人工芝を敷き詰めるところに来ました。

青いビニールに包まれたのが人工芝。ロールの幅は約3.6mあります。長さは不明です。
白いトラックに積まれているのが人工芝の上に敷き詰める砂です。

人工芝の搬入の様子です。敷き詰め作業の様子は残念ながら写真がありません。

次ページ>> ついにコートの完成
パブリックドレーンのおかげもあり工事は順調に進んでいます。砕石が敷き詰められたら、次にアスコンの施工へと移ります。



このような作業で丁寧にアスファルトを流し込んでいきます。

アスコン施工完了です。縦に2面のレイアウトです。手前は駐車スペースですのでこの後に砕石舗装を行います。

次ページ≫≫砂入り人工芝施工
度重なる降雨と、現場の水はけを待つ為に工事が何度も延期されました。

パブリックドレーンの上に砕石を敷き詰めた状態です。この状態になってからは大雨のあとも水はけがよく工事を中断することが無くなったとの事です。また、地下の湧水も同時に側溝に流し出しますので、湧水によって水溜りが出来ることもなくなりました。大雨の後は相当な勢いで側溝に水が出ていたそうです。まさにパブリックドレーンの効果絶大といったところです。
防球ネットを張るためのコンクリートポールを建てます

このように穴を掘っているそばから水が湧き出してしまいます。この部分にはパブリックドレーンは施工されていません。コンクリートポールを入れた後に倒れないよう根元をセメントで固めるのですが、この状態で果たして作業は出来るのだろうか。。。。

こんな感じでどんどんコンクリートポールを立てていきます。防球ネットの高さは5m。これだけの高さがあれば通常のプレーではまずボールが飛び出すことはありません。たまに防球フェンスを3mで建てるケースも有るそうですが、そういったところでは大抵ボールが外に飛び出して、ボール拾いに外に出ることがたびたびあるそうです。

次ページ≫≫アスコン舗装をする
除草・伐採・伐根が終わったら次は路床整正・路盤工です。まずは既存地盤を平らに均します。

手前のU字溝からおくの緑の間までがテニスコートの設置範囲です。水はけを考慮して僅かですがU字溝側に勾配を付けています。まったく傾斜がないと雨上がりにコート上に水溜りが残ってしまうことにもなりかねません。また隣地側に勾配がついてしまうと雨水が隣地に流れ込んでしまうことになります。テニスコートという相当広い面積ですから、少々の雨でもかなりの水量が隣地に流れ込むことになり、迷惑をかけてしまいますので、そういうことにならないよう自分の土地の中で適切に処理する必要があります。この上にパブリックドレーンが設置されます。

次ページ≫≫砕石敷詰めと、コンクリートポール設置
2006年の秋から冬にかけて、大雨が降ることがたびたびでした。もともと水はけの悪い地域であり、テニスコートの建設中にも分かったとおり50cmも掘れば水が出てくる土地。大雨のたびに土地がどうなっているか心配でしょうがありません。この日も2日前にまとまった雨が降ったところでした。



先日地縄を確認したばかりのクラブハウス建設予定場所にしっかりと水溜りが出来ています。一見するとプールか釣堀かと思うくらいです。こんな状態で果たして家は建つのだろうか。不安がよぎります。

写真右側は出来たばかりのテニスコートです。コートは出来てもクラブハウスが建てられないなんていう最悪の事態は避けたいが。。。。仮にクラブハウスが建ったとしても、大雨の度に床下浸水なんてことになっても困ります。至急工務店に確認です。
テニスコートの外の土地も整地が終わり、クラブハウス建築のために地鎮祭が行われました。ある晴れた日に、ごくふつうに、神主さんにきてもらい、お祓いをしていただきました。



青いロープが地縄です。こんな感じの形でクラブハウスが立ちます。建物が建っていないと大変小さく見えるものですね。左奥に見えるのがテニスコートです。クラブハウスの正面(写真ではユンボがとまっています)は駐車スペースとなります。
古井戸と思われるコンクリートの蓋を開けてみると。。。 tamemasu.jpg
溜め桝でした。深さは1mもありません。少し水が溜まっています。以前の土地の所有者が敷地内の排水をいったんここでプールするために溜め桝を作っていたようです。今回は一切不要ですので撤去することになりました。なにはともあれ井戸でなくて良かったです。
数日後テニスコート建設業者から地盤改良の提案(排水設備設置工事)を受けることになりました。その提案とはパブリックドレーンという板状排水材を既存地盤の上に敷き、その上に砕石およびアスファルトを施工してゆくものです。 雨水と同時に、下からの湧水の両面排水機能を特色としており、今回の地盤のように地下50cm程度で水が湧き上がってくるような場所には最適な排水材といえます。パブリックドレーンをテニスコート側面に配置したU字溝につなぐことで、雨水や湧水をすばやく排水溝に導くことが出来ます。この地盤改良により費用はあがるものの、テニスコートを安心して使っていくには絶対必要と考え、追加工事を行うことにしました。



2000平米の土地を除草してはじめて見つけたものがこの古井戸のようなものです。

本当に井戸だったらどうしよう。幸運にもテニスコートの計画範囲ではなくクラブハウス側だったので、テニスコートの下に不安要素を増やすことはありませんでした。ただ古井戸だった場合、使い物にならないときは埋めたほうが良いと思うのですが、水の神様が宿っているという信心もありますので、簡単に埋めるわけにはいきません。それなりに御祓いをしたうえで適切な方法で埋める必要があります。埋めた井戸の真上に家を建てるのも縁起の良いものではありません。それなりにクラブハウスのレイアウトにも影響しそうです。さてどうなることやら。。。

古井戸の正体は?
除草が終わり次の工程に進む
鬱蒼と繁っていた雑草もすっかり綺麗になりました。公道側にあった立ち木も全て取り除きました。

すっかり見違えるように綺麗になりました。
2006年の秋から冬にかけて関東は大雨に見舞われることが多く、ここ九十九里も例外ではありませんでした。降雨後はどうしても地盤がぬかるむため、重機が入ることで地盤が荒れるのを避け、工期を遅らせることがたびたびありました。写真は大雨が降って2〜3日経過した所ですが、一向に水が引かない部分があるのです。もしかするとこの土地は昔沼地だったのか?コート建設には不向きな土地だったのか?クラブハウスなんて建てられないんじゃないか?と不安がよぎります。クラブハウスの建築をお願いしている地元工務店に話を伺うと、九十九里では地面を50cmも掘り起こすと水が出てくる土地があるとのこと。まさにここがそうだったとは。この水は潮の満ち引きでも上がったり下がったりするとのこと、満潮時に大雨が降っている状況だと折角のテニスコートが水で流されてしまうのではという心配も出てきました。ここにきて計画の頓挫か。。。。工務店曰く住宅の建築に関しては盛土をすることで地面から住宅の基礎を高く持ち上げておけば大丈夫との事。ただ、テニスコートという広い面積を盛土するわけにはいかないし。。。。困りました

地盤改良の切り札
もう一つ見つけたものは
テニスコート工事の工程 で説明したとおりコート作りの最初にすること、それが除草です。
courtDeGrass2.jpg
こんな感じで人手で作業を行います。
courtDeGrass3.jpg
雑草は人の身長を超えるほどの高さがあります。
courtDeGrass4.jpg
2000平米の除草を行うのですが、写真はまだまだ最初のほう、さらに奥へと除草を進めていきます。
courtDeGrass1.jpg
木はパワーショベルで根こそぎ抜きます。除草作業を進めているときに驚愕の事実がわかったのですが、それはまた別のお話で。。。。

次ページ>> 除草中に見つかったものとは??
ラケットの重量バランスを調整するために鉛テープを貼っている方がいます。フレームに貼りやすい大きさにカットされて粘着テープが付いている製品では、大体1枚3グラムの重量があり、これを適当な場所に必要な枚数を貼り付けていくことになります。ここで意外と見落とすのがガットの重量です。自分に最適なガットを見つけるためにいろいろと試す中で、ゲージ(径)を大きく変えることもあると思います。たとえばこれまで使っていたゲージが1.15mmのものから、1.35mmという太いものに変えた場合断面積では30%程度変化します。ガットの重量が大体20gとしたときには30%ですと約6g、つまり鉛テープ2枚分に相当します。ガットのゲージを変えた場合には鉛テープの見直しが必要になってきます。また重量バランスを変えるために積極的にゲージを変えるのも手ではあります。
ガットを変えるということはラケットの性能であるボールの反発性はもちろん、場合によってはスイング性も変わるということが言えます。
前回はガットのテンションについて書いたのですが、今回は張りあがったあとのガットの状態の評価方法について書きます。
テンションを測る
よく知られている評価方法としてはテンションメーターを使ったガットのテンションを測定する方法があります。

これがもっともポピュラーと思われる製品です。ガットをはさんでねじる事でテンションを計測します。前回テンションと面圧の関係について説明したようにここで計ったテンションの絶対値とボールの飛びとの関係はありません。しかもゲージ径やクロスとメインの交差部分の摩擦状態によって測定値に誤差が生じます。そういう意味では厳密な評価は難しくあくまでも簡便な評価と思ったほうが良いようです。アメリカのWebショップでは$20で売られていますが、日本のショップでは4,000円〜5,000円程度となります。
面圧を測る
Babolat's Racquet Diagnostic Center (RDC)がガット張り専門店には置いてあることが多いと思います。これで面圧の他、スイングウェイト、ラケットの剛性、バランス等が測れ、ラケットの評価全般に用いられます。各評価値を元に、パワー、コントロール、操作性といった総合評価をA,B,Cランク付けも可能です。面圧の測定はガット面に一定の荷重をかけたときのたわみ量を計測するものです。Ra-Test社からも面圧測定機は販売されていますが、この2社の測定値には相関はないようです。RDCで面圧50としたときにRaTestのテスターでは同じ50の値が出てくるわけではないのです。2社の測定器の測定条件(測定荷重、荷重面積等)が異なることが起因していると思われます。

DT(ダイナミックテンション)を測る

Gamma ERT 300 Tennis Computer
ガットの面圧(ダイナミックテンション)の測定の他にパワーと攻撃力を表示することも出来ます。またガットの寿命がきていれば、親切に教えてくれさえします。測定方法はガットに振動を加えて測定しています。Babolat RDCは一定荷重をかける、いわゆる静的(Static)な評価方法に対して、ERT300はガットに振動を与えるという動的(Dynamic)な評価方法といえます。気になるPriceはというと$250ということで少々高めではあります。RaTest社の面圧測定器と相関が取れるとの報告もあり、オンコートではERT300で測定を行い、この値をRaTestの値に換算することで、次のガット張りの条件(テンション)の目安に役立てることも可能です。

但しこれらの面圧測定器は常用域の中心が50になるような出力レンジとなっています。つまり一般的に推奨テンションである50ポンドないしは60ポンドでしっかりと張ったラケットを測定した時に面圧で50前後の値が出るようになっています。ところが実際のガット面の反発力が10%変化しても、面圧測定器で出てくる値も10%変化するという保証は無いのです。
また、使い方によっては測定誤差が大きく、測定するごとに違った値が出てくるとの報告もあります。

簡易的でかつ動的な評価方法(音響測定結果からの評価方法の構築)
最後に本Blogのオリジナルの評価方法をご紹介します。ガットをはじいた時の音の周波数を解析することで面圧の相対評価をする方法です。Acoustic analysis for the string bed stifrness (ACASS)。よく、ガットの硬いか軟らかいかを知るのに手の甲で叩いてそのときの音を聞いたりしますが、これをより正確に数値評価するのです。面圧を共振周波数で置き換えて評価するので、張ってからの面圧の変化を精度よく評価でき、実際の反発力の変化についても、後述する物理式から簡単に求めることが出来ます。基本的にはERT300 Tennis Computerでの面圧評価と同じ原理を用いています。ACASSでは面圧の他にも共振周波数のピーク値、Q値、高次の共振周波数を観測することができますので、インパクト時の衝撃がフレームや振動止めでどのように減衰していくかも評価することが出来ます。
ガットをはじいた音の周波数は簡単な物理モデルでは、f0 ∝ √(k/M)で表すことが出来ます。(f0:周波数、k:ばね定数、M:質量)ばね定数はガットのテンションに相当し、質量は縦横に張られたガットで構成される面の質量に相当します。テンションkが落ちれば、f0も下がってきますので、はじいた時の音が低くなって聞こえます。同じばね定数をもつようガットの張り方をしていてもガット自体の重さが異なれば、はじいた時の音の高さも異なって聞こえます。フェイスサイズが異なっても、同様のことが言えます。異なる2本のラケットを持ってきてガットのはじいた音を聞き比べてテンションの高い低いを議論してもあまり意味の無いことがここから分かります。
次に実際の評価の方法を説明します。使用するのはパソコンと音声入力用のマイク、FFT解析のソフト、ガットをはじくためのハンマーです。

音声入力のマイクはSkypePhoneのハンドセットを利用しました。ハンマーは打撃部が軟らかい材質の方が倍音が発生しにくくにガット面の共振周波数の評価しやすい利点があります。今回はテニスボールを使ってみました。FFT解析ソフトはFFTAnalyzer Ver.2.4というシェアウェアを使いました。

実際にハンマーをガット面にぶつけた時の音声をFFT解析ソフトで読み取ったところです。読み取った音声はWAVファイルとして保存できますので、FFTの評価はもちろん、実際の打撃音を後で聞き直すことも出来ます。画面上半分がWav波形、下半分がFFT解析の結果です。FFTでは各周波数におけるレベルを表示しています。FFT波形で持続するピークの周波数がガットの共振周波数になります。視覚的に共振点を読み取ることが出来ますので、ERT300にあるような測定誤差はありません。(測定誤差はFFTの周波数分解能に依存します)この例では630Hzに共振周波数があります。これを日々またはプレイを行った日ごとに評価を行い、評価値の変化を知ることで、ガットの面圧の変化の度合いを把握することが出来ます。また、評価値がある一定の変化をしたときに張替えのタイミングとするといった使い方も可能です。

このグラフの例では張り上げて3日程度は面圧の変化が大きく、それ以降は安定していることが分かります。このデータではラケットが未使用での評価値を使いましたが、ラケットを使用した場合はその使用程度によって傾向も変化してきます。

  • テニスコンピュータERT-300と同等の面圧評価が可能
  • 波形をビジュアルに確認することで測定エラー(誤差)を最小限にする
  • パソコンにマイクを接続して、ソフトウェアをインストールすればすぐに使える
  • 費用はほとんど発生しない。(一部ソフトウェアによってはレジストレーション費用が発生します。)
  • 実際のストリング面上での圧力の変化量を知ることが可能

ホームストリンガーは勿論、ガットの面圧にこだわるプレイヤーの方は一度試してみてはいかがですか?
テニスコートのサーフェスは砂入り人工芝に決めたのですが、もう一つ決めなければいけないことがあります。それは、コートの配色です。今回の人工芝の色は、色の濃さの異なる緑が2種類、そして青色から選べました。一度決めたらそう簡単に変更が出来ませんので、結構考えました。その時に考えたのは
  • 周辺のテニスコートとは差別化を図りたい。目立つ色にしたい
  • ラインぎわのジャッジがしやすいよう、コート内外の色を明確に変えたい
  • 海がそばということも、イメージとして反映したい
  • 全米オープンテニスのセンターコートのイメージカラーを参考に
以上、コート内はブルー、そしてコート外はグリーンに決定しました。当BLOGプロフィールに載っているコートの絵のようなイメージになります。
これまでプレハブで考えていたのですが、コストがそんなに低くないことと見栄えはそれなりになってしまうことから在来軸組工法を行う工務店に依頼することを検討しました。とりあえず3社にあたって、床面積と必要設備を条件として提示すると、各工務店から概略のプランと概算見積もりが出てきます。いろいろ比較検討をした結果、社長もテニスを趣味としていてクラブハウスというもをよく理解をしていてそれが設計に反映されていること、健康に配慮した材料を選んで住宅作りをしている事が決め手となって「健康住宅」さんにお願いすることにしました。
リフレッシュするためにテニスに訪れたお客さんが、環境ホルモンを放出する建材を使ったクラブハウスで休憩して逆に不健康になっても困りますからね。完成が待ち遠しいです。
テニスを真剣に取り組むと必ずといって良いほど気にするようになるのがラケットとガットのテンションです。ラケット選びについては、金額も大きいので購入する前に慎重に検討するのが普通の事だと思います。いざ買ったラケットに張るガットについてはどうですか?住んでいるところや職場からのアクセスが便利ということでスポーツ量販店で張ってもらっている方、プロのストリンガーじゃないと安心できないという理由でストリング張りの専門店で張ってもらっている方、通っているテニススクールやクラブ、習っているコーチの方に張ってもらっている方、さては自分で張っている方と様々だと思います。それぞれ技術レベルがどうだとか言った話はWebで探せば一冊の本が出せるくらいの情報が見つかりますので、そういった話はそちらに譲るとして。ここでは、力学をベースにガット張りにまつわる話を何回かにわたってしていきます。
ガットを張るときのテンションって?面圧って?
ガットを張ってもらうときに指定するのが一般的にテンションですが、ごくまれに面圧で指定される方もあるかと思います。面圧指定についてはあるストリンガーのホームページでは、意味のない指定方法だとも記載されているのを見かけますが、これはこれで置いておくとして。テンションというのはガットを張っているときの引っ張る力のことです。(図1)

ある一定のテンションで引っ張ればフレーム内のガットのテンションは全て同じになると思いがちなんですが、そうは問屋が卸さないんですね。ガットを引っ張る時、グロメットの中をガットを通る摩擦があります。また縦糸を張った後に横糸を通すのですが、このときに横糸が縦糸一本一本の間を縫うように引っ張られるのでそこで摩擦が発生します。また張っている間にラケットのフレームは張られているガットからの力を受けて変形します。この変形もガットのテンションを変化させる要因となります。ストリングマシンのクランプがもつ剛性でストリングの力に対して若干のたわみが発生することやクランプのガタによる緩み、ストリングの素材がもつ初期の伸び特性によるゆるみ等々、様々な要因によって実際に引っ張ったテンションどおりにはラケットのテンションは仕上がらないものです。
仕上がり時のテンション = ガットを引っ張ったテンションー摩擦力ー緩みによるロスーガットの伸びetc
プロストリンガーはこれらの変動要因を出来るだけ最小になるようストリンガーのもつノウハウを駆使してガットを張っています。ノウハウをもっているかどうか、そして仕事が丁寧かどうかによって、仕上がり時のテンションやその後のテンションの変化も張る人によって実力差があるものです。面圧については張りあがった状態でバボラRDC等のテスターにかけることで測定できます。測定ポイントに一定の荷重をかけたときにどのくらい変化するかを表した指標であり、完全な剛体(変位ゼロのとき)を100とした数値です。

テンションは張る際に一番管理しやすいパラメータである一方面圧はテンションロスを最小限にしても素材自体の伸びもあり管理しにくいパラメータとも言えます。ストリンガーでもラケットのモデルごと、ガットの種類ごとにテンションと面圧の関係をデータを持っていれば、面圧指定の依頼に対して大体どのくらいのテンションで引けばいいのかある程度当たりが付けられるのですが、これとても張りあがりの状態でばらつきはありますし径時変化もありますので指定どおりに仕上げるのは困難に違いありません

皆さん、ガット張りを依頼するときどのようなオーダーをされていますか?

次回は張りあがったガットの状態の評価方法について書いていきます。
テニスコートの工事は以下の工程で進みます。
除草・伐採・伐根
雑草や立ち木を取り除きます。また根もしっかりと取り除きます。これを怠ると、あとあと地中に残った根が腐って地盤が下がりコートの上の凹みになってしまいます。
路床整正・路盤工
土地の平らに均して、必要な厚みの砕石を入れながら同時に勾配の調整も行います。雨水を速やかに排水溝へ導くために適度な勾配をとります。
U字溝設置
排水のためのU字溝を設置します。排水は公共の下水へとつなげます。
建柱工事
今回は防球ネットにコンクリート柱とサランネットの組み合わせになります。そのためのコンクリート柱を建てておきます
AS舗装・ポスト等取付
透水性アスコンを施工します。このときにネットポストの埋設管も入れます
砂入り人工芝(いわゆるオムニコート)工事
ここでお待ちかねの人工芝を敷きつめます。一つの人工芝の幅は3.66mありこれを少しづつ重ねながら丁寧に敷詰めていきます。これをやっておくと繋ぎ目が開いたりめくれたりすることが防げます。コート内とコート外は色違いですので、2種類の色の人工芝を使います。このあと調整目砂を入れていきます。目砂を入れると平米あたり数十キロの重さになり、この重量で人工芝をしっかりと固定します。
防球ネット張り
コートの工事が完了し最後に防球ネットを張ります。これ以降はコート内に重機は入れません。
工事の進捗具合や現場の状況によって並行して行う工事や前後する工事も出てきますが、大体はこのような流れで進んでいきます。天候等順調であればおよそ1ヶ月で完成です。
先の記事でのシミュレーションによれば身長170cmであってもフラットサーブが入る事が理解できたとしても、実際のプレーではフラットサーブはなかなか入らないと感じている人が大多数だと思います。この原因について今回は考えて見ます。

ベースラインから見たときのネット上の50cmの空間はサーブの打点の角度で言うと約2.4度の幅となります。つまりサーブを打ち出すときの角度の誤差を2.4度以内に抑えなければいけないことになります。2.4度では非常に小さい誤差のように感じるかもしれませんが、これを野球のピッチングプレートからホームベースの距離に換算し直すと、フラットサーブを通すべき幅は70cmになります。これはストライクゾーンの縦方向の幅と近い値といえます。簡単ではありませんが、無理な幅ではないことが分かると思います。フラットサーブを打つときに、ネット上50cmの幅を意識して打っていますか?ほとんどの人は落下地点であるサービスラインの手前に意識を集中していることでしょう。意識をネット上の空間に移すことでフラットサーブの確率が上がるはずです。



ネット上のストライクゾーン(フラットサーブが入る空間)

フラットサーブの利点は最大のスピードを得られること、つまりボールに対してラケットの面をフラットに当てることにより、ラケットの運動エネルギーをボールの推進力にのみに作用させボールの回転へは寄与しないということです。あくまでも理想ではありますがフラットサーブは無回転のボールということになります。これにより、ボールのスピードは最大になります。もしボールに幾分の回転が生じていれば、ボールの推進力に寄与して欲しいエネルギーの何割かが回転のエネルギーへと使われてしまい、その分推進力は落ちてしまいます。同時に回転によるボール表面での空気抵抗に差分が生じ、ボールの推進方向に対して直行方向の力が作用し、ボールは徐々にその軌道を変化させることになります。無回転の状態で打ち出されれば最速のサービスとなり、飛行中のボールは重力加速度により地面へとその落下していきます。ところが、速いフラットサーブを打とうとするあまり、意図せずしてアンダースピンをかけてしまうケースがあるのです。

腕の延長上にあるラケットは肩を回転中心とした円運動を行い、ボールとのインパクトを迎えます。インパクトの後のラケット面との接触時間が長いほど、ラケット面円運動により、ボールに回転エネルギーが付加されてしまいます。アンダースピンはその回転により重力とは反対方向にの揚力を生じ、ボールを落ちにくくさせてしまいます。これではネット上50cmの空間を通ったボールはその後飛距離を伸ばしサービスラインを超えてしまいます。

スイングスピードを上げるためにはラケットを振り切ることは非常に重要です。もしサーブがサービスラインを超えるようでしたら、この現象を思い出してください。ラケットを速く振りぬこうとするあまりアンダースピンになっているかもしれません。



シリーズ 「インターネットで簡単テニス上達のコツ、役立つ練習法、読んで実践、瞬間 DreamyTennis」


年も明けてそろそろ全豪オープンテニスが始まります。WOWOWでの試合の放送が楽しみですね。連日テレビの前に釘付けになることは必至でしょう。2004年に全豪オープンテニスを現地で観戦したのですが、その時のことを思い出します。ここでちょっと思い出にひたってみます。



ここがセンターコートである、RodLaverArenaです。この日はRound4が行われました。




席はなんと最上段から2列目。2ヶ月前にWebサイトからチケッティングをしたのですが、ここしか取れませんでした。でも試合の熱気は十分に伝わってきます。



またこの日はAustralian Dayでもありました。

そこにこの選手の登場です。



オーストラリア期待のMarkPhilippoussisです。彼の登場に観客は総立ちで国歌を歌って迎えます。彼の得意とするのはスカッドサーブとも称される、強烈なファーストサーブです。彼のサーブの時にはラケットが空気を裂く音が私の座っていた席にまで聞こえてきます。試合は負けはしましたが、場内は彼のファンで埋め尽くされました。デイセッションを見終わったあと、ホテルの部屋に戻って、地元テレビ局の放送する試合を引き続き観戦です。大会期間中は終日テレビにて試合を見ることが出来ます。試合会場に行けなくてもグランドスラムを満喫できます。この期間にオーストラリアに旅行するテニスファンの方は、ホテルのテレビに釘付けになって観光に出かけられませんので要注意ですよ。

 その他。。。中国、韓国のホテルで見ることの出来るStar Sportsチャンネルでもグランドスラム大会期間は連日テニスの試合を放送しています。中国、韓国への出張するときはこの期間にスケジュール調整してみては。夜遊びすることなくホテルにまっすぐ帰りたくなりますよ。
フラットサーブを打って入るのは身長○○cm以上無いと無理だという話を昔どこかで聞いたことがあります。ネットで探してみると190cm以上必要との記事を見つけました。これはスポーツ専門学校の講師の方が書かれているので読者は何の疑いも無く信用することでしょう。ところが、これらは力学を無視した、全くのデタラメなんです。先日現代テニスを豪語するご年配の方とテニス談義をする機会がありました。「これからのテニスはもっとフラットサーブを打っていかないと駄目だなぁ」なんて話している中に、このご年配の方が「フラットサーブを入れるにはネット上のほんの少しの空間を通していかないとサービスエリアに入らない、フラットサーブを打っているようでは確率の低いテニスになってしまう。むしろスピンサーブを打っていかないと駄目だ」と口を挟んできたのです。恐らく前出の記事に近しい情報を聞いたもしくは見てのコメントだと思います。実はこの言い伝えは理論的実証のないデタラメだったのです。前出の講師の方もこの言い伝えを何の疑いも無く信用していたのかもしれません。

りんごが木から落ちるように、飛んでいるボールも落ちている

ニュートンが発見した万有引力は、当然ながら飛んでいるボールにも重力という力をもたらします。また空気中をボールが突き進む間に空気抵抗も受けます。あるレポートではサーブのボールの速度はサービスラインに到達するころには初速の約半分にまで落ちてしまうと言っています。アンディロディックが240km/hのサーブを打ってもサービスライン上では120km/h近くになり、地面とバウンドした後では地面との摩擦によりさらに速度は落ちてしまうのです。ボールが遅くなればなるほど、重力によってボールは更に地面に向かって下降していきます。この様子を数値シミュレーションした結果をグラフに表します。但し空気抵抗による速度ロスは流体力学のモデル化が難しいため大雑把な計算式を入れています。現実ではボール表面の毛の状態やコート上の空気の動き、大気圧、によってもボールの軌道は大きく左右されるため、サーブの軌道の大体のイメージをつかむという目的ではこのようなある程度、ラフな計算が一部に入っていても大きな問題は無いと考えました。

ネット上50cmの幅を通せばフラットサーブは入る

シミュレーションの条件として、3通りを考えました。
1)身長170cmの人が打つ初速150km/hのサーブ(一般のプレイヤーを想定)
2)身長170cmの人が打つ初速200km/hのサーブ
3)身長190cmの人が打つ初速200km/hのサーブ(トッププロを想定)
いずれもサーバーがセンターからネットの一番低い位置センターベルトの上方を通して相手サービスエリアセンターいっぱいにフラットサーブを打って、サービスライン上にボールが入った状況とします。
打点の位置は腕を伸ばした時にラケットのスイートスポットの位置が地上からどのくらいの高さかを概算で出しています。

このときのネット上のボールの軌道は3つの条件ともネット上約50cmの高さを通っています。さらにネットに近い位置を通ればよりサービスラインよりも内側に入っていくことになります。つまりフラットサーブを入れるためのマージンは約50cmということが言えるのです。また同じ身長でも初速を落としていけばネット上のマージンはより大きくなっていきます。このシミュレーションの結果から、フラットサーブは身長170cmでも十分に入れることが出来ることが分かりました。
言い伝えに有る「190cm以上」というのは恐らく重力を全く考慮せずにただ単に打点とサービスラインを直線で結んで導き出したものと思われます。

赤のラインが直線で重力を考慮しない場合ですが、170cmの身長では明らかにネットに引っかかり(下側の赤線)、フラットサーブは入らない事になっています。身長190cmでもネット上のマージンはおよそ7cm!(上側の赤線)というフラットサーブはまさにギャンブルといったサーブになってしまいます。それでもプロテニスプレイヤーはフラットサーブをある確率できちんと入れていますので彼らは神業をいとも簡単にやってのける天才と言うことになってしまいます。もしそうであれば身長190cm以下のプレイヤーはフラットサーブを入れることは不可能ということになります。190cmに満たないアンディーロディックやロジャーフェデラーらがフラットサーブを決められるのはなぜ?ちゃんと重力を考慮すれば、170cmの身長からでもフラットサーブは入るということが理解できるはずです。

ネット上50cmの幅を狙って打てばフラットサーブは入る!


自信を持ってフラットサーブを打っていこう!


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